health

2017.10.17

オリーブオイルの魅力

世界トップクラスの消費国になるほど日本人に親しまれているオリーブオイル。
スーパーでもさまざまな種類が売られていて、お値段もピンキリ、でもその違いはあまり知られていません。
良質なオリーブオイルの見分け方、効果的な使い方を知って、もっと健やかなオリーブオイルライフを始めませんか?

by 浜出 理加

オリーブオイルの魅力

【世界中から愛されるスペイン産オリーブオイル】

世界中で愛されるオリーブオイル…。
日本ではパスタの普及により、イタリア産の印象が強いかもしれませんが、実はずっと昔からスペインが生産国世界第 1 位の座を誇ります。

オリーブの産地はワインの産地と重なることが多く、栽培に適した土地やその栽培方法は 2 つに分かれます。
1 つは海沿いの傾斜地帯で育てるギリシャやイタリアの島々に多く見られる方法。
もう 1つは、広大な平野で長い日照時間の中で育む方法です。
スペインは後者にあたり、栽培から収穫はもちろん、搾油、ボトル詰め作業までの全行程を一貫して行う家族経営の農園が数多くあります。

代表的な品種は、スペイン北部の主要品種で青りんごのような香りの『アルベキーナ種』、スペイン南部の主要品種でピリッとキレのある味の『ピクアル種』、南イタリアの主要品種で苦味辛みがある『コラティナ種』

種子からではなく実から作られるオリーブオリーブオイルは、オリーブが枝から離れた瞬間から酸化がはじまるため、収穫から搾油までの時間は最長でも24時間以内が理想。

良質なオリーブオイルを作るには、手間暇がかかり、お値段が高いのも納得できます。

 ↑ 古くからオリーブ栽培が盛んなエストレマドゥーラ地方の農園

【調味料やスパイスと同じ感覚で!がスペイン流】

海や山の幸を生かしたスペイン料理は、イタリア、ギリシャ、モロッコと共に地中海料理としてユネスコの無形文化遺産に登録されています。
そんなスペインの食卓で、オリーブオイルがどのように使われているのでしょう?

日本と大きく異なるのは、調理用の油としてのみならず、調味料やスパイスと同じ感覚で料理に加えているところ。
フレッシュで上質なエキストラバージンオリーブオイルには、タンニンやポリフェノールなど多くのファイトケミカル※ 1 が含まれています。
そのファイトケミカルが香りや苦味、ときには舌がピリリとするような辛味となって、料理にアクセントを与えてくれるのです。実際、スペインの家庭料理には、刺激の強いスパイスは使わず、塩、オリーブオイル、レモンだけの味付けで、素材そのものの旨みを楽しむ料理がたくさんあります。

生後半年からオリーブオイルを口にすると言われているスペイン人にとって、料理に合わせてオリーブオイルを使い分けることは、料理に合わせてワインを選ぶのと同じように、食を楽しむうえで欠かせない習慣といえます。

※ 1 植物中に存在する天然の化学物質。カロテンやカテキンもその一種で、強い抗酸化力を特徴としている。

 

 

【お醤油代わりにどうぞ!和食の仕上げにオリーブオイル。】

料理や食材の味付けとしてオリーブオイルを楽しむスペインに対して、日本ではどのように食に取り入れているのでしょうか。
パスタソースやドレッシングを作る時、肉や魚を焼く時など、サラダ油からオリーブオイルに代えることはあっても、スペインのように調味料として使うご家庭はまだまだ多くありません。

もっとオリーブオイルそのものの味を楽しみたい方はまず、しょうゆの代わりにかけてみてください。
焼き魚、冷奴、卵かけごはん、浅漬け……シンプルな料理ほど豊かな味と香りをしっかりと感じられるはずです。
どんな料理(食材)と相性が良かったか、どんな風味をおいしいと感じたかを覚えておくと、自分好みのオリーブオイルを購入する時の参考になります。

ファイトケミカルやスクワレン※ 2をはじめとする、豊富な栄養素を含む良質なオリーブオイルは、私たちにとって最も身近なスーパーフード。
その力を効果的に摂るためには、なるべく熱を加えないことも大切なポイントです。
加熱されたオイルは酸化して栄養素が失われるため、炒める、揚げる、焼くなど、潤滑油としての使用は極力減らしましょう。
しょうゆやみそを料理の最後に加えるのと同じ感覚で、料理の仕上げに使うのがおすすめです。

さまざまな種類の中からお気に入りのフレーバーを見つけたり、いつもの料理に加えて味の変化を楽しんだり。
今までとほんの少し使い方を変えるだけでオリーブオイルのある暮らしはもっと健やかで、もっと豊かな毎日を叶えてくれるはずです。

※ 2 不飽和炭化水素の一種。体内で酸素を補給する働きを持つことから「酸素の運び屋」とも呼ばれる。

関連記事

recipe

2017.10.20

【wellness recipe】香味野菜と牛肉のアジアンライス

秋から冬にかけて旬な野菜とオイルを使った簡単レシピをご紹介します。 ナス(7~9月)・セロリ(11~5月)・みょうが(6~10月)と、ネギやニラのような香りが特徴 のカメリナオイルで、アジアン料理に挑戦しましょう! 「地と手」代表、オイリスト 地曳直子(じびき なおこ)先生のレシピをご紹介しています。

health

2017.11.14

生活習慣でチェック!『選ぶべきヘルシーオイル』

ヘルシーオイルは気になるけれど、選び方がわからない、自分に必要なオイルがどのタイプなのかわからないって声をいただきます。 そんな悩める方々必見! 生活習慣の質問項目にチェックするだけで、今自分が必要としているオイルがわかります。 A~Dで一番チェックが多かったのが、必要なオイルのタイプになります! 今後のオイル選びの参考にしてくださいね。

lifestyle

2016.9.30

ホールフードでオイルを楽しむという選択

オイルというと、当然ながら搾油したものをイメージされるかと思います。が!搾油せずともオイルを楽しむという選択肢もあるんです。代表的なものが「ザクロ」です。ザクロも種子にオイルが含有されていて、他に類のない珍しい性質の脂肪酸を豊富に含有しています。しかし、種子から搾油してザクロオイルだけを経口摂取するのは様々なハードルがあります。

TOPへ