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2018.2.12

作るヒトも使うヒトも茶実油の魅力

緑茶の原料となる「チャ」の木の種子から摂る茶実油は、日本が誇る「和のオイル」として話題になっています。
日本オイル美容協会理事であり、自身も日本リポニュートリション協会を代表理事理事として立ち上げた地曳直子先生にお話していただきました。

by 浜出 理加

作るヒトも使うヒトも茶実油の魅力

【和のスーパーフードはエイジングに期待!】

日本人が古くから愛飲している緑茶。
緑茶が持つカテキンの抗酸化パワーは有名で「和のスーパーフード」として海外でも有名です。
そんな中地曳さんが夢中になっているのは、お茶の木の実から摂られる「茶実油」。
「緑茶はツバキ科の常緑樹が『チャ』の葉から作られますが、種子から搾油するのが茶実油です。
オレイン酸を74%も含むオメガ9系オイルです」
ビタミンEが豊富で、オリーブオイルの約5倍、ゴマ油の87倍の含有量。
抗酸化作用が高いので、アンチエイジングや生活習慣病が気になる人におすすめです。
「緑茶のような渋みや苦みはほとんどなく、香ばしい香りで、サラダや和え物、炒め物などさまざまな料理で重宝します。」
効果・効能については、研究が始まったばかりですが、中国では楊貴妃が美容のために愛飲していたという逸話もあるとか。

【茶実油誕生の裏側には東日本大震災の影響が】

「日本でも一部の茶農家で、食用、美容用として活用されてきた歴史がありますが、最近とても質の高い茶実油が一般でも流通するようになりました。」

そこには、茶葉の生産者の高齢化と後継者不足により、放ったままの茶畑が増えてしまったという背景があります。
「それだけではありません。東日本大震災による福島原発の事故の影響で、食物の放射能汚染への心配が高まった時期がありましたよね。
埼玉県産の『峡山茶』も対象となり、消費者の買い控えが深刻に。
茶畑を泣く泣く手放す生産者もいたと聞きます」
全国的に「放棄茶畑」と呼ばれるまったく手入れのされない畑が増えていく中、人の手が入らなくなったチャの木はというと、無農薬・無肥料でぐんぐんと育ち、白い小さな花を咲かせ、大粒の実をつけていたのだそうです。

「このことに気が付いた生産者やオイルメーカーがこの実の種子を搾ってオイルとして生産するようになりました。
今、放棄茶畑が茶実畑として再活用され、そこに新たな雇用が創出され、清算値に活気があふれる…というポジティブな循環が生まれつつあります」

【かわいくて美味しい茶実油を世界に】

埼玉県出身で峡山茶はいつも身近にあったという地曳さん。
「子供の頃からめにしてきた茶畑で育った実がオイルになっていく過程は、ご近所の赤ちゃんが成長していく様子を見ている感覚に近いものがあります。
茶実油がかわいくて仕方がない。
茶実油に惹かれる理由はそんなところにあるのだと思います」

また佐賀県嬉野市にある「緑門」の茶実油専門畑では、無農薬・無肥料でチャの木を栽培しています。
一つひとつ丁寧に手摘みした実を天日で干し、低温圧搾法でゆっくりと時間をかけてオイルを摂りますが、約1,000個の実から、わずか1滴ほどしか取れません。
緑門では、いずれは茶実油を和のオイルの代表として世界に広めていきたいと考えています。

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